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サステナブルなメイクブラシ・スポンジ入門:環境に配慮した選び方と手入れのコツ

Tags: サステナブルコスメ, メイクツール, メイクブラシ, メイクスポンジ, 環境配慮

サステナブルなコスメ選びと聞くと、化粧水やファンデーション、リップなどをイメージされる方が多いかもしれません。しかし、日々のメイクアップを支えるツール、つまりメイクブラシやメイクスポンジにも、環境に配慮した選択肢があるのをご存知でしょうか。

メイクアップツールは消耗品でもあり、長く大切に使うこと、そしてその製品が作られる過程や素材に目を向けることが、サステナビリティにつながります。初めてサステナブルなメイクアップツールを選んでみたいという方へ、環境に優しい選び方と、長く使うためのお手入れのコツをご紹介します。

メイクアップツールと環境への負荷

メイクブラシやスポンジが、どのように環境に関わっているのか、少し考えてみましょう。

多くのメイクアップツールは、柄の部分にプラスチックや木材、ブラシ部分に合成繊維や動物の毛、スポンジ部分に合成ポリマーなどが使用されています。これらの素材の生産、加工、そして最終的な廃棄の過程で、資源の消費や温室効果ガスの排出が発生します。特にプラスチック製のものは、適切にリサイクルされないとマイクロプラスチックとなって環境中に蓄積される可能性があります。

また、メイクアップツールを清潔に保つために行う洗浄も、洗剤の種類や排水によって環境に影響を与えることがあります。日々使うものだからこそ、少しでも地球に優しい選択を積み重ねていくことが大切になります。

環境に配慮したメイクアップツールの選び方

サステナブルな視点でメイクアップツールを選ぶ際に注目したいポイントはいくつかあります。

素材に着目する

環境配慮を掲げるメイクアップツールでは、使用される素材に工夫が見られます。

素材を選ぶ際は、何が使用されているか、そしてその素材がどのように調達されたり、リサイクルされたりしているかという情報が公開されているかをチェックしてみると良いでしょう。

耐久性と品質を考慮する

安価なツールでも、すぐに劣化して使えなくなってしまうと、結局は頻繁に買い替えることになり、ごみが増えてしまいます。少し価格が高めでも、丁寧に作られており、適切な手入れをすれば長く使える品質のツールを選ぶことは、サステナビリティにおいて非常に重要です。

製品のレビューや口コミを参考にしたり、実際に手に取れる機会があれば、毛の質感や柄の頑丈さなどを確認してみると良いかもしれません。

パッケージにも注目する

製品を包むパッケージも、環境負荷に関わる部分です。過剰な包装を避け、リサイクル可能な紙素材や再生プラスチックなどが使用されているか、といった点も選ぶ際の基準になり得ます。

サステナブルな手入れのコツ

せっかく環境に配慮して選んだツールも、適切にお手入れをしないとすぐに傷んでしまいます。ツールを長持ちさせるためのお手入れは、結果的にごみを減らすことにもつながります。

優しい洗浄を心がける

メイクアップツールは定期的な洗浄が必要です。洗浄には、生分解性の高い(※2)洗剤や、界面活性剤の使用を抑えた石鹸などを選ぶと、排水による環境への負荷を減らすことができます。また、洗う際は流水で流しすぎず、適切な量の水を使うことも節水につながります。 * ※2 生分解性:微生物によって分解され、自然に還る性質のことです。

適切な乾燥と保管をする

洗った後は、ブラシの毛先を整え、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させることが大切です。湿ったまま保管すると、雑菌が繁殖したり、素材が傷んだりする原因になります。ブラシは吊るして乾かすことができるアイテムを活用したり、スポンジは立てて置いたりすると効率よく乾燥できます。

また、ホコリがつかないように清潔な場所に保管することも、ツールの状態を保ち、長く使うためには重要です。

初めてのサステナブルツール選びにおすすめのタイプ

メイクアップツールには様々な種類がありますが、初心者の方が最初にサステナブルな選択を試しやすいのは、ブラシやスポンジかもしれません。

例えば、リサイクル素材を使ったブラシセットや、植物由来の素材を使ったスポンジなどがあります。価格帯も、近年は手頃な価格で手に入る環境配慮型のツールが増えてきました。オンラインストアだけでなく、ドラッグストアやバラエティショップでも見かけることがありますので、まずは手に取りやすいものから探してみるのも良いでしょう。

まとめ

メイクアップツールにおけるサステナブルな選択は、素材の選び方から、品質の見極め、そして日々の丁寧なお手入れまで、様々な側面があります。一気にすべてを変えるのは難しくても、「次は竹製の柄を選んでみようかな」「洗剤を環境に優しいものに変えてみようかな」といった小さな一歩から始めることができます。

ご自身のメイクアップ習慣に取り入れやすい方法で、肌にも地球にも優しいメイクアップツールの選択を始めてみてはいかがでしょうか。